実際に落ち着いて計算してみれば、簡単なのですが、
ミスディレクションを誘っています。
当然、50%Offにはなりません。
非常に小さい、注意書きで[購入金額から10%引きとなります」が・・・

たとえば、1,000円の場合、40%OFFで600円になり、そこから、10%OFFつまり、60円引きなので、
540円、つまり、46%OFFなわけです。

実は、ゴールデンウィークに妻が、買い物をして、50%くらい得した。
とうきうき気味でした。
もちろん、妻も「50%くらい」と表現していたし、50%では無いことは理解できているようです。
買い物は、ある程度、気分でするものです。なので、46%か50%かを購入前に正確に計算するつもりはないようです。

でも売る側にとって、46%が、50%の力をもっているのでしたら、小売りで98円か、100円かでしのぎを削っている領域では、
かなりの力をもったキャッチであると言えます。

このように、間違いがない表現=正しい解釈ができるとは限りません。
こういったセールスキャッチを見ると、逆に感心してしまうのはちょっと、職業病かもしれません。

ちょっと、CMでこんなキャッチがありました。

5000タイトル以上が月525円で見放題!
「1本あたりはいくらでしょうか?」

この「1本あたりはいくらでしょうか?」があるとないでは大違いです。
月525円という値段だけを見れば、それほど魅力を感じません。(個人的には・・・・)

うちの近くではのレンタルビデオは1本80円です。(旧作ですが・・・)
6本みても、480円です。まず、週に1本以上、ビデオをみるなんて、かなり暇な時しかありません。
なので、落ち着いて考えれば、現実的には月525円よりも、1本80円のほうがお得です。
私(我が家)は、せいぜい月に2本程度映画や海外ドラマや子供向けアニメを見る程度なので、
5000タイトル以上(たぶん、それくらいはあるでしょ!)から、月160円で楽しむことができる生活をいまおくっているわけです。

しかし、「1本あたりはいくらか?」という計算をすれば、それは違います。
可能性だけを言えば、1本あたり1円以下にすることも可能かと思います。
でも、現実的には無理でしょう。
それに、みた本数が同じならば、1年契約するか、1ヶ月だけ契約するかで、10倍以上も単価が変わります。
私みたいに、月2本ならば、1本あたり262.5円です。んー高い。
でも、5000タイトル以上から選べる。というキャッチが、あたかも、525÷5000=???という計算式を想像させます。
1時間ドラマだとして、一日8時間、20日という仕事なみにみても、160時間なわけです。
だから、5000という分母は決して、1本あたりの計算の式に登場しないはずですが・・・
(5000タイトル以上用意!では、「えーそれだけ!?」という感覚がありますし・・・・)

こんな感じに、キャッチ次第で、受け取る人の基準軸を変えることもできるわけです。
そんな風にうがった見方をすれば、月525円という値段に関しては実はそれほど私にとっては安くはないのかもなー。
と一呼吸するするのに役立ちます。

そうそう、昔こんなキャッチもありました。
(そのまま載せると、どこの会社かわかってしまうかもしれないので表現を変えて、ちょっと今風にしています。)

「一人あたり10Gバイトのデータ容量を実現!”クラウドバックアップ”」

私はちょうど、その競合製品を作っていたので、これを見た、社内の人達が私のところにやってきて、こう言いました。
「うちもこのくらいのデータ容量を実現できないと、売れないよ!」

ちなみ「クラウドバックアップ」ってのは商品名です(これは仮の商品名です。もし、本当にあってもそれとは関係がありません)
誰も、クラウド上で、10Gのバックアップデータ容量を提供するとは書いていません。
「クラウドバックアップ」という商品が、何らかの手段を使って10Gバイトのデータ容量を実現しているだけです。
そのために、注意書きには、「クラウド上には1Gのデータ容量です。」と小さく書いてありました。
商品名に「クラウド」とか「バックアップ」とか、一般的に通用する名称があるからと言って、
「クラウド上で10Gのバックアップ容量を提供している」とは限りません。
(というか、キャッチにあるというこはたいていそれは実現できていません。もしくは、かなりの現実的に不可能な条件付きです。)

こんな表現をしていたサイトもありました。

「当社はのべ1000件以上の契約数を達成!」
「安心の”クラウドバックアップ”」

この2つのキャッチは同じページにありますが、上のキャッチは会社のトップバナーに。
そして、下のキャッチは商品の紹介に。
そして、この会社は1つの商品しかありません。

なので、誰もお願いしていないのに、行間を埋めて読んでしまいます。たとえば、
「当社はこれ一つの商品で、のべ1000件以上の契約数をとっています。なので、安心できるサービスの”クラウドバックアップ”をご利用ください」
と。

案の定、これで、「あの会社の”クラウドバックアップ”は1000社以上も契約しているらしいぞ!」と私のところに乗り込んできた人がいました。
(この人の中で、勝手に「件」が「社」にすり替わっています。だって、うちの場合、1件=1社だからです。)

でも、よーく見てくださいよ。
もう、創業して、10年以上もたってますよ。
しかも、昔はSIとか、別の事業もやってきていますよ!。

「当社は」と書いてあり、「当サービスは・・」と書いてありませんよ。
それに、”クラウドバックアップ”は、標準的なサービスとして使うには、オプションを含めて、
10個くらい契約しないと他社の競合製品と同じになりませんよ!

だったら、単純計算でかなり好意的に解釈しても、契約件数が1000件以上は、契約社数が100社程度ではないですか?
だったら、うちのサービスの方が実績は上ではないですか!

ってね。
こんな感じに、周りのキャッチを見ても、その通りであると信じてはいけません。
利用者側の言い分だけを見れば、「だましやがって!」と思うかもしれませんが・・・・

ちなみ、決して「うそ」になることは書きません。
「うそ」の解釈を期待した、事実だけの表現です。
(うわー、いやらしい!!!)

でも、私もこのようなキャッチを使う側になったときに思ったことがあります。

それは、
「使っている人をいかに安心させるか?社内の関係者をいかに安心させるか?」
という混乱フェーズが終了し、
「いかに知ってもらえるか?いかに広く使ってもらえるか?」
というフェーズに移ったのだな。と。

だって、バグがあって炎上している時に、ミスディレクションを誘うキャッチまで頭が回りません。
でも、このようなことを考え出したのであれば、ある程度の余裕があって運用しているのだなーと。

そう思えば、ちょっとは許してあげてもいいなかと思えないですか??だめですか?

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