Archive for 2010/1/15

本の紹介:「ザ・ゴール1・2(企業の究極の目的とは何か・思考プロセス)」

年末年始に、上記本を読んでみました。といっても、3日ぐらいでこたつにはいって読み切りました。

まあ、年末年始くらいはあまり読みそうにない本をあえて選んでみることにし、
以前、本屋でたくさんならんでいたのを思い出し、これらの本を読んでみることにしました。

ストーリーとか、内容とかは他のサイトでも、Amazonでの批評などでもわかると思いますので、
ここは、あるいちIT技術者として読んだ時の感想とでも述べたいと思います。

まず、1のほうの内容(理論)はまあ、考え方が体系化されて説明されてはいますが、
普段、このような思考をめぐらせて仕事をやっているので、それほど新鮮味は感じませんでした。
それと、舞台が製造業なのでちょっと、違和感があるといえなくもありません。
しかし、1の話がわからないと2の話につながらないので、さらっと読んだほうがいいというレベルでした。

2では、製造プロセスの改善というストーリーから、思考プロセスの改善という方向へすすんでいきます。
したがって、より広い範囲で適用可能ということで、内容も具体的なことから抽象的な話へすすんでいきます。

この2も技術者として読んでいくとそれほど新鮮味もないのですが、
これが「マネジメント」「マーケティング」という分野に向けても書かれている内容なのです。

しかも、これがそれらの分野の人たちには「新鮮」というじゃありませんか!
もちろん、理論自体が新しいということではなく、現在の人がその発想を知るということが新鮮という意味です。
ですから、本屋さんの目立つ棚にあったわけです。

でも、先ほど言ったように、考え方(思考の癖とプロセス)はもともと、
科学者などがやってきたアプローチをもとにしているのですから、
それは、技術者である私がなじみやすいと思ったのもうなずけると思います。

その証拠に、たとえば「アルゴリズムを作るための思考プロセス」、「システムのボトルネックを見つける思考プロセス」
なんてような本が技術書の棚で目立つようなところにあることはないと思います。
「プロセス」自体の説明はありますが、プロセスを作るためのプロセスまで説明はたいていしません。

したがって、技術者たちはこのような思考プロセスをすでにもっていることを前提に、
ほとんどの本が記述されているだとおもいます。

ようは、私がこれらの本をよんでちょっと新鮮に思ったのは、

1.「マネジメント」「マーケティング」に関しての思考プロセスはすでに技術者のほうが理解できている。
2.コンサルタントや経営者・管理者などと、「思考プロセス」がことなるからわかりあえないなんてことはない。

ということです。
でも、実際、管理職や経営者から理論的思考に基づいた話を聞くのはまれなのです・・・・
(だから、コンサルタントからこのような理論をまとめてもらう必要がでているのでしょうが・・・)

これは、「思考プロセス(という文字)」が「理系」だからではないでしょうか?
なぜか、日本人(以外はしりませんが・・・)は、事を「理系」か「文系」かに分ける人が多くいます。
そして、このように分ける人は、「理系」と「文系」はお互い侵食しあわないようにしている風潮があります。

したがって、「文系」と自負する人間はこの「理系」な異物を拒否するのではないでしょうか?
同様に自分が「理系」と自負する人間も「マーケティング・経営(政治)」とかの「文系」な異物を拒否するのでしょう。

このような考え方を持っている方が広く人の上にたってもらうには、
中高時の「理系」「文系」という人の2極化による分離をやめれるようにすればいいのかなと思いました。

私も高校なんかの時には、「文系」と言われることはまったく勉強しなくてもいいとおもったほどですし・・・

ようは大学入試至上主義から来ているのかなーと思った次第です。

せめて、「文学系」、「芸術系」、「工学系」、「理学系」・・・なんて別れていて、
2つぐらい選ぶようになっていれば、もうちょっとましになったかなーなんて、思ったお正月でした。

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