ちょっと、国内でクラウドを扱うところとおはなしができた。
しかし、まだまだ、レンタルサーバ、VPS(Vertual Private Server)のレベルを抜け切れていない気がする。
せっかく、クラウドという新しい名前を導入するのだから、新たな考えを持ち出さなければ、単なる「バズワード」として終わってしまう可能性もある。
(これではますます、日本はITから遠のいてしまう。)

そもそも、クラウドに望むことは何であろうか?
しかも、今の時点で。ということだ。

やはり、いえることは「サーバの数を減らしたい」ということだが、
これは果たして、現時点という段階という条件を付け加えても、クラウドを導入するための「GOAL」といえるだろうか。
(ちょっと、お正月休みを使って、The GOAL とThe GOAL2を読んでみました。後でこのあたりも書きたいな。)

私の経験では、ほとんどの会社が「サーバの数を減らしたい」という要望に関しては、クラウドなどを用いずとも減らせる。と思う。
単に、上からある程度のルールは変えていいから、20%減らせといえば、問題なく減らせる。

最近は、CPUも2COREだのが当たり前だしメモリだって安い、そもそも、サーバは供給過剰状態になって運用されているのだ。

リソースを調べてみれば、ほとんどが使われていない状態であることに気がつくだろう。
多くの会社がSIやさんにおだてられ、やれストレージだ、IDSだ、ロードバランサーだ、とダンプカーなみに重量になってしまい、
今や、それを運転することもままならない状態になっているのだと思う。
おかげで、ちょっとハンドル操作を間違えれば大惨事ってことさえかんがえられる。
そして、個人情報保護を守るためといい、そのサーバの役割を超えて、共有させてはいけないなど・・・

「サーバの台数は増えるは、ネットワークは複雑になるは」そして、極めつけは、システムのリプレースという重量オーバーの荷物が荷台にのっかってしまった。

そう、単純に「安全に正しく運用する」というポリシーを作るときに、あーだ、こーだと言ってくるやから(利害関係を作る要素)が多すぎるのだ。
関係者が多くなれば、それを満たすルールが複雑になる。そうすると、穴ができやすくなる。従って、それをつぶすために、さらに複雑なルールに。

システムを運用するためにいいことは「安全にシンプルに運用する」ということなのだが、「安全・安心」部分のプレッシャが強調され、関係者たちは「安全」かどうかわからないほど複雑にすることで、それが安全でないともいえない。という方法を選んだ。
また、同時にこの手法は、SIerたちのいい売り上げになったし、なにより、なぜか、システムの利用者たちは「システムのそれ自体で完結して安全である」という解を望む人が多いので、「ここはこれで大丈夫なの」と聞けば、SIやさんは喜んで、サーバを追加して、解をだしてきた。
利用者たちも、自ら複雑にすることを進んで行うように意図せずしてしまっていたのだ。

そして、多くの会社が、ここがダウンしたらシステムはどういう手順で復旧するんですか?という問いには答えられなくなり、2重化しているから自動的にとかという一見大丈夫そうに聞こえるが、細かく聞けば何もわかっていないという状態になっている。

だが、ここ最近の不況のせいもあり、「安全」をより「安く」がどの業界でも強く求められ、何らかの変化を求められている。
そこで、「クラウド」という良薬があるらしいということである。

しかし、まだ実体はまだついてきていない。
システム構成が物理的なものに縛られていた時代の構成をたんに、VMとして安く、実施できますなんていう「クラウド」は、
利用者にとって、物理的なハードの値下げと同じような感覚しかないように思う。
でも、ハードを数年前に買ったものに比べれば断然よくなってきているので、今と同じスペックでよければハードも安い。
これでは、たとえばハード代は年間100万円安くなります。ただし、運用費は若干増えます。

といわれても、果たして数人が数ヶ月つかって移行しなければならないほどの魅力があるだろうか?

さて、ここまでくると、もうちょっと「クラウド」を使う目的が見えてきた。
「サーバの数が増えてしまった」原因をなくしたいのだ。

1.運用ポリシーの見直し単純にする
 関係者の分だけ、サーバ(ネットワーク)が存在することをやめたい。
2.安全・安心の向上
 ソフトは壊れないが、ハードは壊れるという事実のプレッシャーから解放されたい。
(実際にはソフトも正しく設定していないので、壊れる(動かなくなる)ということの方がよく起きるんですが、それはシステム屋しかしらないことであり、関心ごとにはならないし、そもそも、実はその障害がでるほどビジネスが成功していないという事実もある。)
3.コストの削減
 何より、経営陣の興味はこれ。これができれば、大義名分は取り付ける。

これらが実現できるなら、むしろ、サーバ(クラウドの場合にはVMだが)は部分的に増えてもいい。
クラウドを提供する側は、1,2を満たすようにこれまでの自由度を奪い、シンプル&安全を満たすような制限をむしろ設ける方にいかなければならない。

「自由じゃありません。考えも変えてください。でも、その代わり、安心をより安く提供できます。」と。

だからといって、現在のGoogle App Engineのようなクラウドは通常の会社にとっては行き過ぎだ。
ダンプカーから、町乗り用の軽に乗り換えたいだけなのに、それを通り越してレーシングカー(ただし安い)にまでさせられるような気分だ。
(プログラマーとしてはもちろん乗ってみたいのは、レーシングカーだ。安くてエキサイティングならこりゃいい。)

初めて、クラウドというものをまじめにみてみると、確かにいわれているように現時点で「Amazon」のサービスがもっともバランスがもっともとれているように感じる。
ただし、日本で運用するサービスとなると法律面なども含めて課題が多い。
(これは、もっとも関係したくないポリシーだ。)

しかしながら、それを乗り越え、クラウドで1から3まで実現できたとなると、同時に必要な人の数も減らすことができるだろう。

さて、これは不景気で明日の先行きがわからないという状況で、進んで行うようなことができる企業がどれだけあるだろうか?
(つまり、実践できた部署は、その部署がいらなくなるということもあり得るという意味。)

となれば、これをきちんと行えるには、「新しい分野への挑戦」という投資があることも同時に必要になってくるのではないだろうか?
でも、コスト削減を掲げつつ、新しいコスト増加!?
んー、考えれば考えるほど、「強さはより強さを得るこができ、弱さはより弱さを招く」という結論になってしまった。

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